何もかもサッパリだった汀渓窯を後にし、次に向かうのは磁?窯。(字が出ない)
向かう途中である発見をしてしまった。向こうのポストは緑色である。日本だと赤色なのに変わった所で違いがあるものだ、と感心する。これからもいろんな文化の違いを見つけてやろうと密かに決意をした(ただしトイレ以外を要希望)。
だんだんとその磁?窯にむかうにつれ、建物の雰囲気も変わってきた。さっきの汀渓窯よりは町のようである。ガタゴトと、また舗装されていない道を行く。ここでは別に道路がドロドロということはなかったので一安心。でも、大型バスがめったに通らない所というのはさっきと違いが無い様で、周りの町の人が物珍しげに見ていたりする。又汀渓窯へ行く道のように、すれ違う際にギリギリで怖いよ〜(((((((゜д゜;)))))))というのがあった。
突然バスが止まった。なんじゃ!?
単なる舗装されていない川沿いの道端である。別に何か窯跡が見えるというわけでもない。見えるのは中国の町の人の暮らしである。ちなみに中国人の生活の様子は、戦後まもなくと似ているらしく、其の証拠に中国旅行にきた日本のおじいちゃんおばあちゃんが戦後すぐに似ていると懐かしがるそうだ)。
男のガイドが降りていく。どうやらここが第二の窯跡のようだ。曲がりくねった道を進み、どんどん一般民家のところへと無断で入って行く。
期待が高まる反面、不安も高まる。本当にこんなところに窯跡なんかあるのかしらー!???。
S先生が元気にガイドのあとをついていく。
だがいきなり止まるガイド。もうバスから降りてかなり民家のほうに入り込んでいる。しばし町の人と話した後、(多分窯跡が何処だとか聞いているに違いない。)ガイドはUターン。挙句の果てにバスが走ってきた道まで逆走し始めた。どうやらまだ先程の霊の影響が残っているようである。霊力の無い私にも揺らめく影がはっきりと見えた・・・暑いのでただの陽炎ですね。
このままバスのほうに向かうので、帰るのかと思い、バスに行ってみる。と、運転手が疲れた眼でこちらを睨むだけでドアが一向に開かない。まったく、これから一体なにをするのでありましょうか。町ゆく人が物珍しげにこっちをみている。そりゃあ珍しいでしょう。観光地でもない所で観光客が二十人位で何をするわけでもなく、ただ単にボーっと突っ立っているのだから・・・。
(´Д`;)暑いYO・・・。
(´Д`;)暑い・・・。
(´А`)
('A`) タスケテ
灼熱地獄、炎天下の中、待ちぼうけを食らう我ら。日陰も無い。その間約30分。汗が滝のように流れる。皆の目がうつろに濁っていくのがよく判る。まるで魚のようだ。
眼前では、当たり前だが中国人民の生活が営まれている。エンジンむき出しの石炭自動車らしき物体が自転車より遅いスピードで爆走していく。環境に悪そう。う〜ん・・・中国人民の暮らしを見てどうしろと(個人的には興味津々であるが)。我々は日本から陶磁器やら窯跡やらを見にきた一行であります。だが、こちらはガイドに引率され、引っ張りまわされる身。ついて行く以外に道は無い。どうしようも無く、川の向こうの奇妙なお城のような家をスケッチしていると、一行が動いた。どうやらガイドが誘導しているらしい。また幽霊に導かれていなければ良いが。だが今度はまともに動いたようだ。代わりにこっちが暑さの為、ゾンビの行進状態orz今度は民家の玄関横通り過ぎて、家の真横を通ってと・・・。はいはいワンちゃんこんにちわ。裏庭に行くと井戸があった。覗き込む。結構深い。訳も分からず一人覗くと、みんな順番に覗いていく。群集心理は怖い。20人位ですから我々も堂々としたものです。許可は取ったのだろうか?と周りに聞いたら「いいんじゃね?」との答えが。世間では、これを不法侵入と言う也。
すると、山と言うか、ちょっと土が盛り上がった場所にたどり着いた。
どうやらここが窯跡らしい。窯跡なんだけど、破片ばっかで窯は無い。あたりは木々が熱い太陽の光を受けて緑色に照り輝いている。皆で木の中に入っていき、気がつくと考古学系の人が何か目の色を変えて拾っている。先生方はとても嬉しそうです。あの楽しさをこちらにちょっと分けてください。拾っているのは陶器の破片のようだ。知らない人が見たら、かなり異様な光景である。よし、私も記念に一個ぐらい拾っておくか。と思い、拾いにいったのだが、蚊しかいない。地面を見ても割れた破片が散らばっているだけでなにがなんだか分からない。ボーッと目に付いた破片を拾ったら先生がまじめに一言。
「それは素焼きの植木鉢。割れているとこを見ても1年、古くてもここ30年ぐらいのものだろう。この近くの市場に行って植木鉢を見て破片が合うかどうか確かめて証明をうんたらかんたら」
(´・ω・`)ショボーン
先生。兎に角アドヴァイスありがとうございます。
「ハハァ・・・」びみょーな表情を浮かべる私。
よくみたら赤い。陶器は白い。常識で分かりそうなものだ・・・。
そして私は蚊の大群に阻まれて、根性無くすごすごと引き返してきた。
ひととおり考古系の人が調べ終わったあと、一行はその場を後にした。・・・ん?よくよく考えたらこっちは体力削られただけじゃ??????????続く。