次に向かう目的地は華僑博物館。
途中の海岸沿いの道には意味不明のオブジェがバカ広い道路の横に沢山並んでいる。
2mはある手、飛び立つ鳩と、前衛的なオブジェが100mおき位に並ぶ。なぜか横になって寝ている人もいる。これは本物。直射日光がきつそう。腕を組んで、しかめっ面をして寝ている。だが、そんなものより一番中国の凄さを見せ付けられたのは、海に浮かぶ黒ずんだボロ舟と、その奥にいる巨大なタンカーとのギャップであった。まるで泥舟の如き小さな黒い木船と、沈みそうに無い圧倒的に巨大な白いタンカー。その差は私の目には、そのまま中国人民の貧富の差として、寓意的に映ったのであった。
華僑博物館につき、バスからみんな降りる。降りたら皆カメラを持ち出しパシャパシャと撮っている。
その様子を見て私は、「日本人よのう・・・(´ー`)」と一人しみじみ。自分は、「今回の旅は回る所全てスケッチしよう」と思っていたので、早速紙とペンを取り出し建物を書き始める。しかし、皆すぐに建物の中に入ってしまったので線を1本描き、当たりを取った所であえなく後をついていく事となったorz…無念である。
建物の中は薄暗く、置いてある遺物にとってやさしいものとなっている。だが、空調がきいているかどうかは、はなはだ怪しい。展示されているものは、一般向けのものが多く、概説的(意訳:大雑把)に歴史を見回すといった程度のものだった。遺物などの歴史的資料よりは、模型などが多く、目でみてわかりやすく展示されている。展示の仕方は、確実に言ってここは日本よりおおらかである(意訳:杜撰[ずさん])。どこか薄汚れている。上のほうには確か生物の模型があったような・・・。目の焦点の定まらぬ、奇怪な動物の剥製模型が30m程一列に並んでたり、魚のホルマリン漬けが、床に無造作にガラス瓶に入って何十本も転がっている。かなりオイオイと突っ込みを入れてしまいそうなところであった。
華僑博物館を一通りみたのだが、前述の通りしょぼい。
一般人の場合、うつろな目をして何事も無かったかのように通り過ぎ、幼子にはトラウマになりそうな程の内容。ついつい駆け足で見た結果、予定より時間が余ってしまった。
このままではホテルに早く着きすぎてしまう。ガイドさんとの相談の末、急遽新たに見物地が追加される。其の名は“アモイ大学”。 早速向かう我ら一行。
煤i゜Д゜)
でかい。でかすぎる。サッカー、野球、バスケットボールのグラウンドが別々にある。ちっちゃな博物館もある(ここが目的地)。奥まで続く一般道路のような道。そこを歩く中国人の学生、遠くにそびえるタワー(華僑がプレゼントしてくれたらしい。優にビル10何階分はある)。ほかにも何十棟か建物があり、日本の狭い建物に慣れた我らにとって圧倒されそうな大迫力であった。とても立派。感心する私。なんということだ!私が通った学校がワンちゃんの小屋に見える!OTL
東大ぐらい大きくないか?…だがこの後我らは別の意味でとんでもないものを目にするのである。
アモイ大学の博物館に入った一同。先ずは右の部屋に誘導される。すると、誇張抜きで、ゴリラ顔をしたマネキン人形が「はじめ人間ギャートルズ」の服をきて陳列ケースの中でたたずんでいたのであった。続く。