その十二 怪奇! 三ツ星まずい飯!

◆◆中国旅行◆◆

◆3日目 その四 「中国のスタンダートホテル」

景徳鎮へ着くのがどうやら少し遅れるらしい。悪魔の地を去った後、バスの中で少々これからの腹の足しにと、2回目の休憩の際、間食をすることとなった。ばかっ!よりによってこのタイミングか!せめてあのトイレの前にしてください。月餅がでてきたのだが、バナナ味で大変おいしかった。・・・ん?ゲゲエーッ!バナナといえばさっき見た(以下略)

だがしかし、この後景徳鎮で出てきた昼飯のことを考えると、この月餅を昼飯として、後は食べなかった方が幸せだったかも知れない。さて、景徳鎮に着いた我ら。まずは昼食をとりにホテルに向かう。今回のホテルは「3つ星」ホテルである。さて皆さん。皆さんは「3つ星」と聞いて先ず何を思い浮かべるであろう。取り敢えず悪いイメージは出てこないはずである。「三ツ星シェフのおいしい料理」などに類するイメージが出ると思う。・・・まあホテルだから最高は5ッ星なので3といえば、普通なんですが。普通。普通。さて・・・中国の普通とは・・・?

先ず三ツ星ホテルに入るとわれらを待ち構えていたのはロビーのカウンタの後に鎮座ましましている、ムキムキマッチョの労働者が働く、壁一面の石のレリーフであった。むさくるしいったらありゃしない。

・・・どうやら、この上半身裸のむさ苦しいマッチョが中国ホテルのスタンダート(標準)レリーフのようです。

◆◆中国旅行◆◆

◆3日目 その五 「平均的料理」

色々と引っかかりを覚えつつ、2階にあるレストランへと向かう我ら。かくもあらん。そこででてきた料理は、「3つ」星どころか其の3という数字の前にマイナス記号をつけてやろうかと思うくらいの出来。

テーブル(もちろん円卓)につくと豆が置いてある。奇妙な味だが、これはまあ食べれた。だが、この後がこの三ツ星平均的料理の真骨頂

まずはブタの煮込んだやつ。料理名:三ツ星豚煮(勝手に命名)。
ブタは食べれるのだが、周りのへんな衣がいいようのない不味さ。感覚的に言いますけどね、ゴマっぽいんだけどゴマじゃなくて、どちらかと言えば「ゴォムァ」って感じ?

次のものはでろりとした多分豆腐。料理名:三ツ星豆腐餡掛
よくわからん味である。これはただ単に調味料が違うからに違いない。

そこからは菜っ葉の煮た物以外、調理法不明の料理がつづく。ナスの煮たらしき物(料理名:三ツ星茄子)が出てきたのだが、ただ煮ればいいものを、なぜか変な味付けをわざわざしてでてくる。

さらに2日間昼夜必ずビールを飲んで弱った胃(水なんて飲み物は食事の際出てこなく、食事時の飲み物はビールとコーラなどの炭酸飲料だった)と、同じような料理を朝をのぞいて続けてもう三日食べていることとの相乗効果でどんどん箸が進まなくなって行く。おっと!勘違いしないでくれよ?勿論、今回の料理が一番まずい!

中華式のテーブルに座っている我等の前に、回転式円卓に乗った山盛り料理が峰々を連ねている。私はここである心象風景を脳裏に描いていた。ぶっちゃけ、雪山登ってる感じ?掻き分けても掻き分けても(食べても食べても)前に進まない。

一応私はほかの皆よりは多少多く食べていたようで、隣の人が「何でも食べれる方?」と私に言っていたが、とんでもない。もはや味覚が麻痺していただけである。其の証拠に食べた後「・・・この味は後々、私の胃に災いをもたらす・・・!(予言者風)」と密かに思い、胃腸薬を飲んだのであった。

隣をふと見ると中国人が食事をしていた。料理をよーく見てみると、我らが食っていない料理は、向こうも一口も食っていない・・・というか、テーブルに載ってない。やはり、まずいから頼まないのであろう。・・・これが、この旅行中、中国の人を一番身近に感じた瞬間だった。・・・ん?まてよ・・・。

( ̄□ ̄;)!! 

今まで食ってたの平均以下料理じゃねえか!

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