その一 出発→アモイ到着

◆◆中国旅行◆◆

◆一日目 其の一 「出発前と下準備」

私は集合時刻の午前6時半に間に合うように、前日より眠らずに午前4時に家を出発し、羽田空港へと向かった。
なぜ眠らなかったかを説明すると、実は夏休みの間中、

「午前」ではなく「午後」4時に起き、晩飯ならぬ朝飯を取る→そのあと徹夜。そのまま朝の9時ごろにテレビでやっている「今日の運勢」なるものを横目で見、「今日の○×座の運勢は最悪」と言っていると、私はTVに向かい「残念だったな!今から寝る私にそんなもの関係ないわ!」とわめき(むなしい)、就寝→「午前」ではなく「午後」4時に起き…(最初へ戻る)。

という、兎に角きわめて不健康な生活を繰り返していたから、午前6時半という集合時刻は、早く起きて行くというよりは徹夜して、そのまま出発した方が合理的だった。

さて、空が白み始めた中を出発したが、
「パスポートは忘れていなかったか・・・。」
家をでた直後、海外旅行前にありがちな不安に駆られる。 忘れていないと思いつつも、まだ暗い道端で、慌ててカバンの中をひっくり返す。 横を、老人が散歩をしているのか、暁の暗闇の中をヨボヨボと通り過ぎてゆく。 「何だこいつは」といったような眼で見ながら・・・。見せもんじゃないわい! やはり、と言うべきか、パスポートはあった。しかし、今度はカバンがなかなか閉まらなくなったりする。そんなことをしつつT駅にむかった。 牽引用のローラーの付いていないカバンを引っさげ、徒歩40分かかるT駅へ歩いて行ったため、カバンの紐がやたらと肩に食い込み、痛い。出だしからこんなんで、果たして大丈夫でしょうか。

T駅に到着すると、駅の構内でN君と出会った。 今回の旅の一員である。なにやら渋い顔をしているので、理由を聞いてみよう思ったが、その前に彼自らしゃべってくれた。 彼は今回が海外へ行くのがはじめてらしい。その中でも食事が不安なようで、 「俺、カップ麺持って来ちゃったよ…。しかも2つ」と、かぼそい言葉を漏らした。 ちなみに私は高校の頃韓国旅行にゆき、今回が海外旅行二回目となる。多少経験豊富なはずである私は『永谷園のあさげ』しか持ってきていない。 N君は、初めてにしてカップラーメンを二つ持ってきている。 なんと用意周到な・・・と、心の中で一人感心しつつも、かさばるんじゃないか?とツッコミを入れた所、
「だって衛生面駄目だし、食べ物もきっと合わないだろうから、背に腹は変えられない」という、誠に的確な答えが返ってきた。 …いく前から、ある種の期待が高まるorzそうこうしている内に、電車が来た。


◆◆中国旅行◆◆

◆一日目 其の二  「空港→中国大陸」

羽田に着いた私とN君は、早速集合場所を探した。 時刻は5時40分。誰も知った顔がいない。異常に広い空港の中を2往復する二人。20分が経過し、もしかして集合場所は成田ではなかったか…。と、よからぬ考えをしていたら6時過ぎにみんな来た。どうやら空港に着いたのが早過ぎたようである。

チェックインも済ませ無事離陸。飛行機がぐんぐん高度を上げていく。雲の上に出たとき、雲海が綺麗だった。だが、やたらと揺れる。途中で気持ち悪くなってしまい雲海どころではなくなってしまった。 まずは関西国際空港に行き、そこからもう一便飛行機を乗り継いで中国大陸へと向かう計画らしい。ちなみに関西国際空港に行くのも初めて。 そういえば、関空が開港した当初、名前の見本欄(女性)に「月野うさぎ(セーラームーンの主人公)」と表記されていたのをどこかの雑誌で読んだな。

そんなことを考えている内に、関西国際空港に着く。関空では、やはり飲食店にはそばは無く、うどんばかりだった。関西は小麦粉使ったメニューが多い。たこ焼きにうどんにお好み焼きにいか焼きに明石焼き。全て小麦粉である。「関西に来たなあ」と実感した。フラフラしているうちに気持ち悪いのも直る。

関西国際空港からいよいよ中国へ。機内で昼食が出たときワインとコーヒーを飲んだ。私はコーヒーを頼んだだけなのだが、隣の席のS君がワインを頼んだにもかかわらず、余り飲まず。其の後私に「やる。」ってあなた、おねがい…飲まないならたのむな('A`)…と、いうわけで朝っぱらから酒を飲む羽目に。ことわる?いやいや、実は飲んでみたかったんです。 ワインはおいしかった。しかし、その後私は自ら頼んだコーヒーに悪酔いし、気分が悪くなる。 昔から私はコーヒーを飲むと気分が悪くなる体質であるが、その事をすっかり忘れて、コーヒーを頼んだことがそもそもアホだった。 そしてトイレにいったのだが、なにやら飛行機のトイレは流す際の勢いが大変強い。
蓋をしめ、レバアを引いたその刹那に、蓋と便器の隙間から、勢いよく空気がシュゴオオと流れ出て来ん。
あまりのかっこよさに

ジェット機は〜 トイレのとこまで ジェットなり〜♪

しょうも無い俳句を一句読み、トイレからでると、飛行機の下に広がる景色の色が、海の青から、大地の黄土色になっていた。ついに中国大陸に着いたのだ。緑もまばらに見 える。 中国に着くと、まず感じたこと。「微妙に漢字が読めない…」「さすが中国。文化大革命お疲れ様です(´д`)/~~」ここはアモイである。


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